結婚式の披露宴で最後の締めとして流す”エンドロール”。
式場や業者に頼むと、内容によっては数十万円以上かかってしまうので上映するか悩むところです。
私も卒花嫁のひとりですが、料金を聞いたときは思っていたより高くて驚きました。少しでもお金がかからない方法として、自作するカップルが増えているのも納得です。
しかし、自作するにしても以下のような不安もあるのではないでしょうか。
- 「本当に自作できるのかな?」
- 「動画作りは詳しくないし不安」
- 「何から始めたらいいの?」
- 「作れなかったらどうしよう?」
こういったお悩みを解決するために、今回MARRYINGではエンドロールを自作する方法についてまとめました。
初心者でもわかりやすいように、失敗しないための注意点や、自作で必要なものも一緒に紹介しています。
まずはこちらの記事を読んでみて、本当に自作できるか参考にしてみてください。少しでもあなたの不安がなくなると嬉しいです!
エンドロールの自作について
まずは、どんなメリットやデメリットがあるのか知っておきましょう。
作り始めてから「こんなに大変だと思わなかった!」と後悔して欲しくないので、実際に自作した卒花嫁さんたちの意見を聞いてみました。
卒花嫁さんの感想
「二人で考えた映像は本当に最高だと思えるくらい素敵なものができました!節約にもなるし、プロに頼まなくても作れます!」
参照:Instagram
「動画や写真が少ないと、ちょっと物足りないないかもしれません。自作を考えているならたくさん撮影しておくことをおすすめします!」
参照:Instagram
「いろいろ見てたら、どれが正解かわからなくなりました。結婚式だけじゃなく、2次会についても考えないといけないのでかなり焦って追い込まれて作りました…」
参照:Instagram
自作した花嫁さんたちの感想をみてみると、「大変だけどやって良かった」という意見が多かったです。
私も自作しましたが、結果的に自分で納得するまで作ることができたので満足しています。
ですが、自作するのが良いことばかりではありません!続いて気になるメリット&デメリットについても、一緒にチェックしてみましょう。
メリット
エンドロールを自作するメリットは、以下の2つです。
- 節約できる
- 自由にできる
自分たちで好きな構成もデザインも考えることができるので、自由度が高いですよね。こだわりが強いカップルであれば、自作すればきっと満足できるエンドロールができます。
また、自作なら費用がかからないのでその分節約することも可能です。私は、自作したことによって50,000円も節約することができましたよ♪
デメリット
デメリットとしては、以下の3つです。
- 動画作成の時間がかかる
- 撮って出しはできない
- 動画制作の技術がないと難しい
実際にエンドロールを自作したからこそ伝えたいのですが、基本的なパソコン操作ができないのであればハッキリ言って厳しいと思います。
というのも、動画制作は時間も手間もかかるので作る人にとってストレスがかかるからです。
なかなか完成できずストレスが溜まって、最終的には喧嘩の原因になることもあります。
「絶対に自力で頑張って完成させる!!」という気力がないと、自作はかなり難しいです。結婚式の準備は、動画だけじゃないので余裕を持って作らないと絶対に間に合いません。
自作するときは、最悪のトラブルが起きることも考えておきましょう。
自作する前に知るべき3つの注意点
次に、自作する前に知るべき注意ポイントについてまとめました。
後になって「知っておけば良かった」と後悔する前に、しっかりとチェックしておきましょう。
1、余裕を持って制作できるか判断する
自作に限らずですが、結婚式の本番で失敗したくない場合は、余裕を持ってエンドロールを完成させておきましょう。
卒花嫁さんたちの感想にもあったように、自作は思った以上に大変です。結婚式の準備で忙しく、動画を後回しにしたくなるかもしれません。
後回しにした結果、以下のような失敗が考えられます。
- 間際になってミスが発覚
- 式場のスクリーンでDVDが映らない
- 追加したい項目が出てきた
- 前日も徹夜で眠れない
- 当日もバタバタしてしまう
このようなトラブルは、実際に卒花嫁さんたちも体験しているので他人事ではありません。早めの段階で、エンドロールが完成できるかスケジュールを組んでおくことをおすすめします。
2、使用できるBGMか式場に確認する
式場の注意事項として、必ず出てくるのが”著作権問題”です。結婚式で使用する楽曲によっては、著作権がかかっています。
基本的には、式場側で著作権の手続きをしていますが、自分たちで申請しなければいけないところも…。
許可なく無断使用することは著作権侵害なので、式場側からも注意されます。楽曲に関しては、必ず式場で申請は必要ないか確認しておきましょう。
3、持ち込み料がかからないかチェック
式場によっては、自作に対して「持ち込み料」が発生する場合があります。
「動画にも持ち込み料がかかった!」と後になって後悔しないためにも、自作を考えているならば式場に確認することをおすすめします。
動画以外にも持ち込み料をとる式場があるので、その料金を含めてどちらが節約できるのか計算して決めましょう。
エンドロールの基本情報
ここでは、エンドロールの基本情報をまとめました。
制作するときに役立つので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
平均的な上映時間の配分
エンドロールの平均的な時間は、だいたい5分前後と言われています。ちょうど1曲分の時間ですね!使いたい楽曲を選んで合わせて流すのがちょうど良いでしょう。
披露宴のお開きとして上映するので、長すぎるとダラダラします。しかし、短すぎても感謝の気持ちが伝わりにくく難しいです。
特にこだわりがなければ、フリー音源として歌なしの曲を利用することもおすすめします。
著作権、肖像権問題
JASRACに記載されていますが、使用方法によっては手続き不要で使うことができます。
ホテルや結婚式場の披露宴等での「演奏」は、施設が著作権の手続きをしていますが、個人で行うパーティでの「演奏」など、次の3つの条件をすべて満たす場合に限り、手続きは不要とされています(著作権法第38条)。
1・営利を目的としない
2・聴衆又は観衆から料金(いずれの名義をもってするかを問わず、著作物の提供又は提示につき受ける対価)を受けない
3・実演家に報酬が支払われない参照:JASRAC
このように記載されていますが、自分の判断で大丈夫だろうと勝手にエンドロールに入れることはやめましょう。式場に使用する楽曲を伝えて、どのように流すのか確認する必要があります。
著作権フリーの楽曲でも、コピーNGがあるので注意してくださいね。
ちなみに、自分たちで申請することになった場合は手続きが面倒なので【ISUM】を利用することをおすすめします。
参照:ISUM
字幕コメントのコツ
エンドロールは、コメントだけじゃなく参加したゲストの名前を紹介していくことが多いです。
- 初めに…今日までの感謝の気持ち
- 中盤…参加したゲストの名前(コメント付)
- 最後…誓いの言葉や挨拶、改めてお礼の言葉
この流れが絶対の決まりじゃないので、必ずコメントや名前を入れなければいけないというわけではありません。
名前の順番はパターンがあるので、気になったら2人で相談してください。
- 五十音順で並べる
- グループに分けて紹介する
- 目上の方を優先する
また、後ろのゲストも読めるようにスピードや文字の大きさには気を付けましょう。
動画のサイズ
動画のサイズは、画面比率が2パターンあります。
画像の比較を見てわかるように、昔はスタンダードが基本でしたが、最近はワイドが主流です。
また、式場によってスクリーンのサイズが違うので、作る前に必ず画面比率を確認しておきましょう。
自作するときに必要なもの
エンドロールを作るとき、何が必要か準備はできていますか?
ここでは、必要なものやおすすめの素材をまとめたのでぜひ参考にしてくださいね。
必要な3つの条件
自作するにあたって、必要な条件は以下3つです。
- PC(mac、Windows)
- パソコンの基本操作知識
- 動画を作る気力
実際に自作した経験者だからこそ言えるのですが、個人的には気力がいちばん重要だと思います。
結婚式の準備でバタバタして、疲れもストレスも溜まる中エンドロールを自作するので、気力がないと本当に終わりません。
そこから余裕も生まれてくるので、焦ってばかりだとお互いにぶつかって喧嘩の原因にもなります。制作知識も大事ですが、こういった精神面でも頑張れる気持ちが大切です。
また、使用するパソコンによって作り方も違います。基本的には、それぞれ入っているソフトで作ることができるのでチェックしておきましょう。
【制作するときに使える無料ソフト】
参考:ムービーメーカー
参考:パワーポイント
参考:imovie
参考:keynote
参考:imovie(iPhone)
クオリティを上げる5つの素材
エンドロールを作るときに写真やコメントを使うのはもちろんですが、素材を使うことによって更にクオリティを上げることができます。
- 背景
- カウントダウン
- タイトル文字
- フレーム(枠)
- エフェクト
これらの素材は、無料で配布されているサイトがあるのでダウンロードしておきましょう。おすすめ素材サイトを一緒に紹介しておきますね。
おすすめ素材
素材を集めたいときは、「素材 無料 おすすめ」と検索するとで出てきますが、中には料金が発生するものもあります。
無料で使えるおすすめの素材を以下3つにまとめたので、良かったら参考にしてみてくださいね。
【Labo1(らぼわん)】
エンドロール制作の手順方法
エンドロール制作の手順方法について紹介します。
実際に自作したからこそわかる方法なので、よかったら参考にしてみてくださいね。
1、テーマを決める
結婚式でもテーマを決めているかもしれませんが、動画作成のときもテーマを決めると作るときにどんな動画にすればいいのかイメージしやすいです。
構成の流れは決まっているので、基本的なテンプレートを紹介しますね。
こちらに合わせて作るとスムーズですが、「こんなエンドロールムービーにしたい!」と自分の中で考えている構成があれば自由に作りましょう!
2、必要な素材を準備
パソコンがあっても、エンドロールで使用する素材がなければ何も作ることができません。
なので、作るときは素材が揃った状態にしておくことをおすすめします。
カウントダウンや背景などの素材は、後からもダウンロードできますが、無料素材なので突然サイトが閉鎖されていることも…
気に入った素材を見つけたら、その場でダウンロードしておきましょう。
3、写真や字幕コメントを入れる
再生した瞬間に動画が流れてしまうとゲストが見逃す恐れがあるので、動画の前後に5秒間の無音画像を流しておくことをおすすめします。
あとは自分で決めた構成に合わせて、写真やコメントを入れていくだけです。
また、作るときはスクリーンで見切れないように、セーフゾーンの枠内に収めるようにしましょう。
画面いっぱいに作ってしまうと、スクリーンの大きさによっては見切れてしまうことがあります。
そういった失敗をしないためにも、余白をあけて作るとバランスが良いです。
4、DVDに焼く
エンドロールが完成したら、式場で流すためDVDに焼きます。
ちなみに式場によっては、メディア指定もあるのでしっかりと聞いておきましょう。ムービーファイルを出力するときは、以下に注意してください。
ファイル形式 | mpeg2形式 |
縦横サイズ | 720×480ドット |
フレームレート | 29.97fps |
ビデオ方式(テレビ方式) | NTSC |
ビットレート | 5,000bps以上 |
出力したら、以下に注意してDVDに焼きます。
ビデオモード | DVD Video |
リージョンコード | リージョンフリー |
処理 | ファイナライズ処理(クローズ処理) |
倍速 | 最も遅い倍速でDVDを焼く |
設定がひとつでも間違っていると、式場のスクリーンで再生できないなんてことも…。
DVDを焼くのも容量によっては数時間かかることもあるので、決して楽な作業ではありません。
無駄な時間を過ごさないためにも、注意して作業しましょう。
5、式場で確認
DVDに焼いたら、早い段階で式場のスクリーンで再生できるか確認します。間違った状態で出力してしまうと、再生できずにやり直しする手間がかかってしまうので、注意が必要です。
また、実際にチェックして文字の大きさや流れのスピード感もゲスト目線で確認しておきましょう。
1番トラブルが多いパターンは、当日にDVDを渡したときです。DVDをチェックして再生できない場合、今まで頑張ってきたことが無駄になってしまいます。
せっかくの結婚式で後悔しないためにも、事前に式場で確認してくださいね。
参考にしたいおすすめアイデア
エンドロールは、いろいろな種類があります。
- 名前とコメントを入れる動画
- 映画エンドロールのように名前のみを流す動画
- 当日撮影していた映像を流す「撮って出し」
でも、自分でどんなものを作ったらいいか悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
ここでは、参考にしたいおすすめアイデアをまとめました。ジャンル別に分けているので、チェックしてみてくださいね。
【シンプル】
【ナチュラル】
【おしゃれ】
【可愛い】
【ゲストも楽しめる】
【おもしろ系(面白い)】
【感動系】
【コマ撮り】
【黒板】
【手書き】
【イラスト】
気になるQ&A
最後に、エンドロールでさらに気になることをQ&Aをまとめてみました。
Q1、撮って出しエンドロールってどうなの?
A、当日まで仕上がりがわからないので、不安ならおすすめしない!
当日の様子を撮影して、エンドロールで流す”撮って出し”はゲストへのサプライズ感があるので人気があります。
ですが、こういった意見も…
- 「撮影した人が下手すぎてイマイチだった」
- 「センスがないと理想の動画にはならない」
- 「ゲストの一部が写っていなくて申し訳なかった」
- 「微妙な顔をしている映像まで使われていた」
- 「支持していた構図で撮影されていなかった」
- 「通常のエンドロールよりも料金が高すぎる」
撮って出しは、自作はできません。ほとんどのカップルが、式場にお願いしています。料金は、10万円〜20万円とかなり高額です。
制作してくれるスタッフのセンスによって仕上がりが決まるので、はっきり言って当日になってみなければわかりません。
ちょっとした賭けなので、安心してエンドロールを流したいのであれば撮って出しではなく予め動画を用意しておきましょう。
Q2、写真なしでも自作できる?
A、写真がなくても、素材を使えば自作は可能です!
私も自分たちやゲストの写真なしでエンドロールを作成しましたが、特に違和感なかったです。
ただし素材だけでは寂しかったので、フリー素材で動く背景映像を使用しました。
また、スマホを使って自撮りをすれば写真を増やすことは可能です。写真だけじゃなく、動画を入れるのも動きがあって見た目も楽しくなりますよ。
コメントだけでも、ずっと文字を読んでいる状態なのでそこまで気にしなくて大丈夫です。自分たちの好きなように作ってみてくださいね。
Q3、エンドロールがなくても大丈夫?
A、新郎新婦退場で終了の雰囲気は出るので、なしでもOK!
自作するのも難しいし、お金はかけたくないのであればエンドロールなしでも問題ありません。
昔はエンドロールもなかったので、そのまま新郎新婦が退場してお見送りの流れでも良いと思います。
結婚式の準備が忙しすぎて、自作が難しいならエンドロールを無くすという考えも有りです。
自作ができない方は業者もおすすめ!
エンドロールの自作について紹介しましたが、実際に作り方をみて「エンドロールを上映したいけど自分たちじゃ無理かも…」と思ったカップルもいるかもしれません。
節約はしたいけど、エンドロールを上映したいならコスパの良い業者を探しましょう!と言っても、業者の数も多いので探すのも大変です。
業者探しで迷わないために、自作と業者を比較した記事にておすすめ業者を紹介しているので、そちらも参考にしてみてください。
結婚式の披露宴で最後の締めとして流す”エンドロール”。 式場や業者に頼むと、内容によっては数十万円以上かかってしまうので上映するか悩むところです。 私も卒花嫁のひとりですが、料金を聞いたときは思ってい […]
まとめ
結婚式の披露宴で最後に流すエンドロールを自作する方法についてまとめましたが、いかがでしたか?失敗しない為にも、以下の注意が必要です。
- 制作に余裕をもつ
- 使用できる楽曲をチェック
- 持ち込み料について
他にも結婚式の準備があるので、動画ばかりに気を取られていると時間がなくなってしまいます。
自作したことによって喧嘩の原因にもなるので、制作に自信がない場合は気持ちを切り替えて業者に頼むことも考えておきましょう。
最後の締めに相応しい、素敵なエンドロールムービーができますように♡